会社までの通り道は繁華街なのでキャッチやアンケートの人たちがウロウロしている。
私は小心者が服を着て歩いてるようなもんなのでターゲットにされやすい。
なので、声をかけられても無視するようにしている。
その日も後ろからいつものように若い男の声がした。
「すいませーん」
無視を決め込む私。
しつこく「すいません」を繰り返す男。
いつもならこのへんであきらめるてくれるのだが
この日は違っていた。
「すいません、東○ハンズって・・・」
道を聞かれてるのか、と思いそれなら・・・と振り返る。
ところが返ってきた言葉は
「あっ、あやしい者じゃないんです!!」
???ハンズはどうした。
「大学生?」
妙になれなれしい男。キャッチ確定である。
とりあえず適当に返事してさっさとその場を離れようとするが
食い下がるハンズ男。
「ちょ、ちょ、ちょっとだけ、ひとつだけ聞いていい?答えてくれる?」
そしてこっちの返事も聞かずに早口でまくしたてる。
「今日ここに来た理由は買い物、待ち合わせ、遊びに来た、ハイ、どれ?」
妙にリズミカルでちょっと笑えた。
それにしても選択肢が少なすぎるだろう。
「しごと」
わかりやすいように簡単に答えてあげた。
すると急に興味を無くした様に手で制し
「もういいよ、帰れ」とでも言いたげに無言で返事をした。
失礼しちゃーう!とかほんのちょっぴりフンガイしつつその場を後にした。
そして数日後、またあの場所で後ろからいつものように声をかけられた。
お約束のように無視。
すると
「すいません、東○ハンズって・・・」
またお前か!!!
相手してあげてもおもしろそうだったけど
暑いしめんどくさかったので無視して通り過ぎました。
もし、また声をかけられたら丁寧に道案内してあげよう。
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